夕暮れのピラトゥスクルム・ホテル
今回のスイスハイキングツアーの中で後半のハイライトであるピラトゥスクルム・ホテルの予約が最後まで決まらなかった。他は全部インターネットの予約サイトで簡単に予約が取れたのに、いくつかの予約サイトでは全て扱っていなかった。ホテルのホームページから直接予約を入れるという方法を使った。料金も今回のツアーの中では最高額だった。それだけに期待もふくらんだ。
ハイキングコースのアドヴェンチャー体験も済ませ、部屋でシャワーを浴びてリフレッシュしてからチェックイン時に案内されていたウェルカム・ドリンク・パーティなるものに参加するため、部屋を出た。大きな食堂やカウンター・バーのあるところをいくつか巡っても無人でそれらしき気配がない。食堂で働いているスタッフに聞いてみたら、地下通路を通って駅舎建物に行けという。駅舎建物からは一旦外部に出てテラスと通ってからホテル建物に入るものと思い込んでいたら、室内履きのまま雨の日でも濡れないで行き来が出来るようになっているのだった。
ウェルカム・ドリンク・パーティ
まだ外は明るいがこの時間になるとホテルの宿泊客しかいなくなり、駅舎建物も観光客で混雑していたのが嘘のように閑散としている。その中で先ほどまで飲み物等の販売店と思っていたカウンターで飲み物を自分で選んで自由に過ごすシステムらしい。飲み物はホワイトワインを選び、つまみはチーズとピーナッツを持って空席を見つけて絶景を楽しんでいた。目の前の絶景をワインを飲みながら味わえるなんてなんという贅沢な時間なんだろうと幸福感で胸がいっぱいになった。
そうすると一人の男性が近づいてきて部屋はどうかとか問題は無いかとか尋ねてくる。英語の理解力が貧弱だから多分そういうことだろうとの推測である。その男性はどうもホテルのマネージャーらしき人物のようだ。顧客満足度を上げるための改善点を探る活動をしているらしい。こんな経験は今までのホテルでは経験したことが無かったので感心した。
ウェルカム・ドリンクを楽しんだ後は部屋に戻り、徐々に暗くなっていく景色を窓から撮影したり寛いで過ごしていた。インスタグラムやSNSに今日の写真を投稿したりゆったりとした時間を楽しんだ。そうするうちに電話がかかってきた。食事の用意が出来てるのでどうぞ来てくださいと言っているらしい。これも推測である。ディナーの開始時間が過ぎているのは知っていたが、食事の後は寝るしかないので最後の方に行こうと思っていたのだ。ところが電話で催促されたので行くことにした。食事を写真に残そうと思い、iPad持参で出かけた。
ディナーのメニュー
メニューの表紙。二つ折りでこの内側に次のメニュー紙が挟まれている。
本格的なフルコースをこのような場所で食べられるとは驚きを通り越して感激であった。
コース料理がスタート
まず出てきたのがこのようなおしゃれな前菜。
次に運ばれてきたのがこれ。メニューを読んでもよくわからない。
これはスープであることはわかる。
やっとメイン料理の肉料理だ。
デザートとコーヒー
デザートらしい。
このディナーの時にもウェルカム・ドリンクで宿泊客の間を周っていた先ほどのマネージャーらしき人物が各テーブルを周ってお客の生の声を聴いて回っていた。おもてなしの心は日本の専売特許ではないなという気がした。正直、このホテルならもう一度泊まっていいと感じた。
食後のコーヒーも運ばれてきた。
ディナーの翌朝に撮影。リアルタイムでは個人情報保護のため不可という予想されたスタッフの対応も洗練されていた。昨晩食事を楽しんだのが伝統と格式を誇るこの部屋。朝食は別の部屋であった。
宿泊翌日がダンスパーティだった
ホテルの室内に置いてあったリーフレット。
裏面にはドイツ語で詳細が書かれているようだが日付は5月28日(チェックアウトの日)で、ドレスコードは「エレガント」とあるので、燕尾服やタキシードといった正装までは求めていないように思える。
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