スイス観光の最終日はルツェルン
ピラトゥス山頂からロープウェイを乗り継いで降りてきたのはルツェルン市街地のクリエンス。普通の市街地で住宅が建ち並んでいる真っただ中に降りていく感じであった。
そこからルツェルン駅まで行くのはバス。そのバス乗り場までは少し離れているので住宅地の中を標識に従って何回も右折左折を繰り返し、やっとこさそれらしき場所までたどり着くが、目標のバス乗り場がわからない。何人もの人に聞いてみてやっとわかったのが普通の市内バスのバス停だった。
市民が普通に使っているバス路線なので、観光客用に特別の表示があるわけもなく、しばらく待つとお目当てのバスがやってきた。スイスでは市民の足としてトラムやバスが非常に発達しているが、日本のように1台だけ走るわけでなく、トラムもバスも何台か連結して走っているのが普通の風景なのだ。
この時のバスも2台連結だった。ちょっと気になったのが料金なのだがほかの都市でもそうだったように、観光客は無料であった。市民にトラムのチケットを買う場所を訪ねて右往左往していると、「ホテルの予約があればチケットはいらない」と親切に教えてくれた人がいたのだ。それ以来市内交通は無料と思い込んでいたが、勘違いの可能性もある。
ルツェルン駅の観光案内所で市内観光コースの相談
乗ったバスはやがて見慣れたルツェルン駅前に着いた。今夜はスイス最後の夜をチューリッヒで泊まる。チューリッヒまでは鉄道で1時間もかからない距離である。しかも30分おきに出発するということを確認してあったので、ルツェルン発は午後2時か3時で十分と計算していた。従ってルツェルン駅周辺の観光に3時間以上は費やせることになる。
ハイキングコースについては出発前にガイドブックを読み漁って情報を集めていたが、市内観光や街歩きは全く情報を持ち合わせていなかった。そこでこんな時に頼るのがツーリストインフォメーションである。
幸い駅の中にあるものの観光客でごった返している。窓口にいる4~5人のスタッフは全員中年のご婦人である。2~3時間の観光ルートということで教わったコースを歩き始めた。
歩き始めてすぐの場所にあったのがこの場所。有名な木造のカペル橋(Kapellbrucke)のすぐ横にある。
そこから歩いてすぐ横にあった観光ガイドには必ず出てくるカペル橋。あいにく逆光となり、細部が見にくい。川の反対側から撮ったのが次の写真。
このアングルからの写真がガイドブックや観光ポスターによく使われている。既述のように何の予備知識もなく余った時間を消化するだけのために歩いたので、その場所にいた時に知識がったらもっと感動は大きかったと思うのである。
例えばこのような基本的知識を持ってから行くと良いと思えるサイト。
気品あふれる街・ルツェルンのおすすめ観光スポット5選
ルツェルンからチューリッヒに移動
さてルツェルンに別れを告げ、列車で1時間ほどの旅であっという間にチューリッヒに着いた。ルツェルンでの心残りは有名な瀕死のライオン像までたどり着けなかったことであるが、これは次回の楽しみにとっておく。
午後3時ころの到着だったから暗くなるまではかなり時間がある。とにかくホテルのチェックインが先ということで駅から歩いて1分もない至近距離のホテルにチェックインを済ませた。
ここはビジネスホテルの趣だがコスパに優れており機会があればまた利用したいと思った。スイス鉄道の休憩所に指定されているのか、制服のままの鉄道職員が大勢出入りしていた。
チェックインを済ませるとすぐ駅に戻り、駅構内の探索を始めた。
ヨーロッパのターミナル駅は行き止まりで折り返し運転となっている構造のものが多い。チューリッヒ駅はかなり大きな駅で到着フロアだけでも端から端までかなりの距離がある。ホームの番線をたどっていくと、いきなり数が飛んだホームの行き先表示があるため何層かの複雑な構造だろうと、駅のインフォーメーションで駅マップをもらった。それによればやはり3層構造になっている。
ちなみに明日乗る予定の国際空港駅行きは地下1階から出発のようだ。
これは到着ホームの一番端まで行って撮影したもの。
駅舎をいったん出てみた。このような立派な歴史を感じさせる建物である。
スポンサーリンク
この写真はホームを背に撮ったもの。正面に見える出口から外に出て手前側に向かったアングルで撮ったのが下の写真である。
日本では空港でよく見かける大型番線表示。ヨーロッパではこれが標準みたいだ。よく見れば番線表示の数がかなり大きなものまである。
スイス出発の朝
スイス最後の夜を過ごして早朝のチューリッヒを散歩してみる。ホテルのフロントにはチェックイン時とは違う若い男性がいたので、お勧めの散歩コースを教えてもらった。川に沿って少し先まで歩いて戻って来たチューリッヒ駅を前日とは川を挟んで位置から眺めたアングル。昨日とは違った表情に見える。
駅前から小高い丘に登っていくと雨が降り出した。その時に丁度あったのがこのチューリッヒ大学の建物。大きな門もないあっさりした大学建物にちょっと拍子抜け。
上の写真を撮って、雨のため散歩を切り上げ急いでホテルまで戻ったのだが少し距離があって、ずぶ濡れになってしまった。朝食が始まっていたので行ってみると、お決まりのバイキング方式の朝食だが、内容が充実していて気に入った。
部屋で出発準備をしてフロントでチェックアウトしてから駅に向かった。出発時間にはかなり余裕のある時刻であるが、つまらにミスや思い違いでのトラブルはつきものなので、そんな場合でも乗り遅れることだけは絶対に避けたい。
こうしてこの出発ゲートにはほぼ一番乗りであった。この空港もそうだがフリーWiFiが使えるのでインスタグラムやSNSへの投稿で時間をつぶした。
チューリッヒ発は5月29日だが成田到着は5月30日朝になる。
(旅行日 2016年5月28、29日)
コメント