旅行日(現地時間)
2019年7月5日(金)
GPSログ再掲
シュズリー湖畔まで一度下り、それから再びLac Blanc小屋まで急峻な登りを強いられる。
その肝心なログが抜けているが、それは意識がGPSログのことに回らないほど追い詰められていたことの証かもしれない。
Lac Blancまでの最後の難所風景
黙々と険しい難所を歩き続け、眼下にシュズリー湖が見える場所までやってきた。
険しい登りが続く途中、十数人のラテン系男女グループが元気に大音量で音楽を流しながら追い抜いて行った。こんな苦しい道を苦にするでもなく楽しそうにハイピッチで登るなんて若さの特権だなと羨ましく眺めた。あの連中はLac Blancに用は無いのか、いつの間にか周辺にはいなくなっている。
湖畔で休憩している人々もいる。Lac Blanc小屋からの下山途中で湖畔から登ってくる人たちとすれ違う。道幅は狭いのでお互い譲り合いながらのすれ違い。
湖畔まで下り時計回りに移動して写真で見える湖水の左端部分を渡る。水が完全に切れる場所が無いので雪と水を避けながら慎重に歩いてやっと向こう岸につく。
写真でもわかるように湖畔を渡ってからも急峻な岩場が続き残雪は避けられず雪上の登りという非常に困難でスタミナを消耗するアプローチがここから先Lac Blanc小屋まで続くことになる。
Googleフォトが作ったアルバム
あと一息の距離に近づいてからも難所が続く
湖水を無事渡り切ってからも積雪斜面を登る個所があり、Lac Blanc小屋が視界に入る距離なので今更アイゼンを装着する気にもならず、トレッキングシューズのまま登ろうとした。
慎重に足場を固めながら登った積りでも何度も滑り、その場に座り込んで休憩しなければ進めないことも何回かあった。この場面でかなりスタミナを消耗してしまった。
後続の人が次々に追い抜いて行く。中には若い人ばかりではなく同年配くらいの男女にも追い抜かれたり手助けしてもらった。よく観察するとアイゼンを装着している人はいなかったが、ほぼ全員がトレッキングポールを用いて身体のバランスをとっている。今更ながらジュネーブ空港で失ったことが悔やまれ、高山事務所で購入するよう言われても悔しさから購入しないまま来たことを反省した。しかしもう遅い。
そして疲れ切った体でこのような鉄製はしごを登ることに。
これを登り切ったらもう最後だろうと思った甘い期待は簡単に裏後られ、最後に待っていた雪の斜面が最も急で長かった。この最後の斜面でも何度か雪面に座り込んで休憩する場面があり、同年配の男女に何度か手助けを受けた。
そしてやっとLac Blanc小屋に到着。
Lac Blancに着いた
最後の雪面を登りきると小屋の建物が目の前にあった。
小屋の建物は本棟と別棟の2つあり、本棟テラスから撮影した下記動画では左端の別棟の前を通り歩いてきたことになる。
フラフラの足取りで正面入り口で、昨日高山事務所から電話予約した・・・と名乗ろうとしたらスタッフの方からこちらの名前を言ってくれて大歓迎された。部屋の準備はまだなのでとりあえず到着報告だけして、水だけ買いテラスで疲れ切った体を休めることにした。
リュックにサブバッグをカラビナで接続しゆで卵やパンを入れていたが、雪面の登りで何回か転倒したためかそれらは押しつぶされとても食べられる状態ではなくサブバッグ内が汚れていた。テラスでは水を飲むこととサブバッグ内の清掃、周囲の撮影以外何もすることが出来ないくらい疲労していた。
元気な人達は湖まで行き、周辺を歩き景色を楽しんでいるが、残念ながらテラスの席でそれを眺めることしかできない。
テラスで右方向から左側ににカメラを回転
正面の湖で若い男女が水浴びしていたがこの画面ではよくわからない
カメラを左から右に回転、最後は小屋入り口
写真撮影してるピンクの男女は韓国人のようだった
Lac Blancがどのように人気なのか、多分知らない人にはピンとこないだろうから以下に紹介する記事を読めば少しは理解が深まることを期待したい。

写真はこの1枚だけだった。
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Lac Blanc小屋のディナーコース
スープ
メイン
取り分け皿にも残っている黄色いパンケーキのようなものは口に合わず、殆ど手を付けなかった。
イモ類の粉を固めたようなもので、他の人にも人気が無かった。人気の小屋だけに期待していたので非常に残念であった。ソーセージも美味しくはなかったが無理に食べた。
デザート
ブルーベリージャムを添えたヨーグルト。これは美味しく食べられた。
夕暮れのLac Blanc風景
食事の後、小屋の外に出て夕暮れの景色を撮影。
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