旅行日(現地時間)
2019年7月11日(木)
シャモニーからクールマイヨールへの移動ルート
シャモニーのバスセンターになっているChamonix Sudからモンブラントンネル経由でクールマイヨールまで
シャモニーのホテルから出発風景
結果的に4泊することになったホテルから早朝出発し、徒歩でChamonix Sudバスセンターに向かう
クールマイヨール
選択理由
クールマイヨールは出発前にTMBコース山小屋を予約した時点で選択した宿である。その時点では山小屋の2倍の価格でもありホテルだと思っていた(実はそうではなかった)
TMBでは連日山小屋を泊まり歩くことになる。日本に比べるとはるかに充実した設備の山小屋ではあっても、ドミトリーの部屋で連夜眠るのはストレスがたまる。アクセントつける意味でも息抜きの意味でも計画段階で中間地点の位置でホテルサービスを受け、リフレッシュしたいと考えた。
Booking.comで検索する時にクールマイヨールしか条件指定しなかったので、ホテル以外の雑多な宿泊施設も混じり込んでいるとは思わず、後には重要な条件になるロケーションについても全く土地勘が無いため町の中心から離れているかどうかも理解できなかった。
嫌な予感が現実に
前日に到着時刻を知らせるようにメールで言って来た時には、うるさいホテルだなと嫌な気持ちだった。
何時でもいいじゃないか、予定を縛られるのは好きじゃないというのが正直な気持ちだ。
どうも車で迎えに来るようだとわかると、バスを降りて徒歩で探すのは無理なほど不便なロケーションなのかと不安な気持ちになった。
出来れば到着日の午後から、少なくとも翌日には日帰りで山歩きに出かけることが可能ならば延泊しクールマイヨール滞在を伸ばしたいと考えていた。その前提に下記のようなブログ情報がある。
クールマイヨールからのトレッキング情報


宿に到着
クールマイヨール中心部地図
バスの発着所前の観光案内所(左下)とB&Bのメゾンデメレーズ(右上)の2カ所に黒色のピンを立てておいた
宿のオーナーが車で迎えに来てくれた
シャモニーからのバスが到着すると電話で聞いていた服装の女性が観光案内所前で立っているのがすぐに分かった。
挨拶もそこそこに車に乗せてもらい早速今夜の宿に移動。
急な坂を軽々と登っていく車の先は商店や飲食店が一切ない瀟洒な別荘風の建物が並ぶ地区であった。
これは街歩きには向かないロケーションだなと思い始めた内心を見透かすように、町に出る時のルートを教えてくれた。
B&B メゾン デ メレーズ
到着した場所からホテルではなく個人住宅とすぐにわかり、自分の思い違いがハッキリ突き付けられた。
下の写真の左側奥が車庫になっており出入りはここからするように言われた。
車庫の奥には住宅用エレベータが設置されており、3Fが用意された部屋で他にもリビングや朝食用部屋その他多くの部屋を利用可能と案内される。後で確認の意味で辿るも迷路にはまったように何度も迷子になった。
グランドピアノや調度類からオーナー一族の優雅な暮らしぶりが窺い知れた。
中でも蔵書類は普通の家庭にはありえないほどの多さで、しかもそれが立派に整理分類されているのがわかった。もちろんイタリア語のため本の内容に関しては一切不明。
後からわかったことだがオーナー家族の出入り口は別に普通の住宅門扉で、車庫とは別になっている。そこから庭を通過して自宅建物に出入りするようだ。
道路から建物に入るところ
案内無しで歩いてこの場所を見つけるのは、この表示だけでは無理
グランドピアノや豪華な調度類のリビングルームから庭に出た風景
庭に出て振り返って建物を見る
Booking.comのサイトではもっとはるかに多くの写真で豪華さを確認できる
下のリンクからホテル検索サイトページに行ける。宿泊目的ではなくとも30枚以上の室内写真を見るだけでも意味がある。少し大袈裟ではあるがイタリア文化を知る資料的価値があるともいえる。
室内調度・備品類からこの家族の暮らしぶりが窺い知れる。イタリア文化の奥深さを覗き見るような楽しさがある。
メゾン デ メレーズ(Maison des Mélèzes)
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ホテルだと思い込んでいたらB&Bだった
出発前に日本で予約した時には自分の不注意なのだがホテルのつもりだった。というよりホテルとB&Bの違いが理解できていなかった。上のリンクを見ればわかるようにハッキリ「家族経営のB&B」と明記されている。
Booking.comのサイトで検索する場合、検索条件でホテルと限定しないとホテルもB&Bも全て含まれた状態で検索結果が出る。よほど注意していないと区分出来ない。
ホテルとB&Bの違い
ホテルの場合
①フロントがある
②チェックイン・アウトが厳格に定められている
③早着の場合荷物を預けて観光に出かけることが出来、柔軟にスケジュールを組める
B&Bの場合
①個人経営が多く鍵の受け渡しに時間的制約強し
②困ったことがあった場合連絡先との連絡が不自由(特に電話での会話)
③町の中心より離れている場合が多く特に徒歩の旅行者には辛い
フリーWiFiは利用可だけの表示で安心できない
自分の場合部屋選択時の必須条件としてフリーWiFiが譲れないのだが、サイトで利用可と表示されながらB&Bでは自室内で繋がらなかったり不安定だったり接続切れが頻発したりというケースが多発した(この後の経験も含めて)
ただしホテルでもフロント前の場所で繋がっても自室では全く繋がらないというケースも経験。
即ちホテル検索サイトでフリーWiFi可と表示されていても、快適な接続環境が提供されるかどうかは千差万別。使ってみなければわからないというのが正直なところである。
部屋で落ち着いてから街に出かけた
バスの発着所にもなっている観光案内所
道路の向こう側から
観光案内所の建物全景。左側がバス会社事務所でここでチケットを買う。
教会前の広場 ここからメインストリートが始まっている
更にメインストリートを歩き続ける
夕食を調達
夕食にはまだ早い時間だった。部屋に戻って再び食事をするために出かけてくるには非常に辛い。
というのは急傾斜の道であり途中には何もない住宅街の単調な道で街灯も無さそうで、暗くなっての外出は避けたい。
そのため部屋で食べられるものを買って帰ろうと物色していたらこんな店を見つけた。

イタリア知識人階級の生活ぶりを肌で感じる
翌朝出発前に気になっていたことを質問してみた。
それは蔵書類の膨大な量と整理の見事さから大学教授の家系ではないかという疑問だった。答えはその通りでイタリア文学研究の大学教授の家系であるとのこと。
一泊だけでアオスタへ移動
ホテルを起点にハイキングを楽しめるようなら延泊する積りであったが、望んでいたようなローケーションでなくハイキングで歩き回る基地としての宿泊場所でもなかった。
ということで次の拠点として考えていたアオスタに向け出発することにした。
バス停まで送ってもらえるということで慌てて車に飛び乗ったら、後でわかったことだが麦わら帽子を部屋に置いたままであった。
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