チェルビニアは朝から雨(Cervinia has been raining since morning)

2019TMB
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旅行日(現地時間)

2019年7月15日(月)

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朝起きると冷たい雨

朝起きて部屋の窓から外を見ると日差しが無い。霞というか霧というか雲が地上にかぶっているような感じである。やはり山小屋往復はダメかという諦めの気持ちになった。

こうなったらジタバタしても始まらない。どっしりと気持ちを落ち着けて明日以降の予定の再検討とチェルビニア中心部を歩き回り知り尽す良い機会をもらったと考えることにした。中心部を歩き回るといっても狭い範囲なのですぐ10周くらいしてしまう。嫌がられても観光案内所には時間つぶしのため何回も行き、置いてある展示物や資料を隅から隅まで舐める様に見てやろうという気になった。

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山の景色は昨日とは一変

朝食後ホテルの外に出てみた。その頃にはもう雨は殆ど止んでおり、細かい水滴が気にならない程度に空気中に浮遊しているという感じであった。

雪化粧のチェルビーノ

ホテルを出てすぐの場所からチェルビーノ(マッターホルン)を見上げると、昨日見た姿とは全く異なる新雪で雪化粧した姿に激変しており山の恐ろしさを肌で感じた。

この様子では一週間は山小屋往復は無理ではないのかと不安が募った。

教会前の公園から

数十メートル先の公園まで移動し、別の山の景色を撮影。遠くの山は新雪に覆われ山頂だけでなく麓にも厚い雲が垂れ込めている。

部屋に戻りダウンを着る

外での撮影中に寒くなったので部屋に戻り、ダウンジャケットを上に着た。

このダウンはかさばるので日本から出発する前にリュックに詰める時には大いに迷った末、まさかの天候異変もあり得ると考えて嫌々ながら持ってきたものだ。

TMBでは出番が無かったが、予定外のチェルビニアでしかも昼間に着ることになるとは夢にも思わなかった。



まずは観光案内所で相談

購入したチェルビニアマップ

チェルビニア周辺の登山道はとても歩き切れないほど多くあって、それぞれルート番号が振られている。チェルビーノの山小屋に行くには複数のアプローチがあって道の状況次第で選択しなければならない。そんな場合にはこのマップが必需品となる。

価格は5ユーロ。

表紙の写真は有名なチェルビニアのリゾート地Lago Bleuで逆さマッターホルンが湖面に写っている。Lago Bleuについては明日天気が回復すれば行ってみたいと考えている。(次回記事参照)

観光案内所との相談を受けての方針

昨夜からの雪のために山小屋までのルートには積雪があって今日は止めた方が良いというアドバイスであった。

山に新雪が降り積もっている様子は素人の自分が見ても明らかであり、今日の行動は無理と分かっていた。関心はむしろその後である。明日の天気予報は回復するらしい。晴れたからといってすぐ雪が消えて無くなる訳でもないだろうし、雪面滑落事故を経験した自分としては事故の再現だけはどうしても避けたい。観光案内所の担当者にはその旨を説明した。もっとも語学力不足でどの程度理解できたかは不明である。

現在のホテルの予約では明日山小屋往復を実行できなければ延泊しなければならない。明日の可能性は微妙なのでその判断は明日まで引き延ばすことにした。現在のホテルはコスパも良くスタッフとの関係も良好で気持ちとしては延泊する方向に傾いている。

ただし明日以降の天候次第で見通しが悪ければチェルビニアに見切りをつけ、アオスタもしくはクールマイヨールに戻り、適当なハイキングコースを探すことになる。

とにかく天候不順には勝てないので日程が無駄になるという焦りの思いには自分で封印して、ここは我慢の時だと自分自身を説得するしかない。明日以降の予定は白紙の状態で宙ぶらりんのまま祈るような気持ちで天候回復をじっと待つという、じりじりと焦る気持ちと我慢せよと自分自身を説得する気持ちのせめぎ合いの状態である。

この日は何度も押しかけてお世話になった観光案内所建物

観光案内所の内部

左が山岳関係相談カウンター、右(写っていない)がその他の相談でお世話になったのは左のカウンター。

カメラの背後に展示物や山岳歴史等アルピニストにとっては関心の深いものがあったが、自分にとっては猫に小判。

チェルビニアのゴルフ場

このような悪天候の日でもゴルフ好きの人には関係ないようで、プレイしている人を見かけた。

クラブハウスを出て道路を挟んだ位置に写真のようなコース入り口がある。

観光案内所とは隣接した位置にあり、観光案内所撮影ポイントの背後がクラブハウスになっている。

ゴルフ場のコース入り口

プレイするゴルファーは道路手前のクラブハウスから出て道路を渡り、ここからコースに出ていく。

朝市が出ていた

この日最初に観光案内所に行きホテルの部屋に戻る途中、沢山の車両が停車し商品を並べているのを見かけた。

暇つぶしの絶好のターゲットとしてじっくり見て歩くことにした。場所は駐車場のような大きな広場である。

時計と反対周りに歩いてみることにした。

夕食用に買ってみたいものはあったが時間が早かったので午後になってから来ようと買わずにホテルに戻った。午後になってから観光案内所に来たついでにのぞいたら、広い敷地にあった多数の店はすっかり影も形もなくなっていた。ということは根拠もなく自分自身で「朝市」と呼んだのはまさに図星だったわけだ。

午前中はそれほどでもなかったのに店が無くなってみると、あれもこれも買っておけばよかったと惜しいものを失った後悔の念が募ってきた。

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道路から出入りしている客の数はそれほど多くは無い

入ってすぐの場所で食べ物を売っていた

2番目の店を左から右へ陳列した商品を撮影

地元の客が結構買っている。お馴染みさんのようだ。観光客は見かけなかった。

農家の人なのか、チーズを売っている

商品は多彩

少数だが観光客も見かけた。商品も、防寒用衣類、木製品、絵画や写真、置物と多種多彩。

偶然見かけたイタリア人子供たちの団体観光客

バスターミナルに近い歩道上でマイクで大きな音を立てながら近づいてくる大勢の子供達の団体があった。団体といっても固まって整然と歩くのが日本では常識だが、こちらではバラバラで思い思いに歩いている。まさに陽気で無秩序なイタリア人気質そのままだと思いカメラに収めた。

先頭の引率者らしき大人の男性がハンドマイクを持って大声でがなりながら歌って歩いているようだ。

子供たちといっても年齢もバラバラ。小学生のような可愛いのもいれば、大人に近いのもいる。

この時期のイタリアはもう学校は休みに入っているようなので、学校の団体ではなくサマースクールではないかと思われる。そう考えれば年齢層のばらつきは説明できる。

歩道に立って撮影していると、カメラを意識した子供たちから声がかかりその音声が収録されている。他愛のない可愛いものだが最後に「ニーハオ」と声がかかったのは非常に不愉快だった。

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