スイス最終日は思わぬ展開(Unexpected development on the last day of Switzerland)

2020スイス冬のハイキング
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旅行日(現地時間)

2020年1月29日(水)ー30日(木)

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最終日の当初計画

日本出発時点で計画していたところでは29日もフルにハイキングを楽しむ予定であった。
前日は残念ながら降雪のため午後からZermatt街歩きで時間をつぶした。

観光相談所の勧めでは29日は
ケーブルカーでSunneggaまで登り
そこからロープウェイに乗継ぎ、Blauherdまで
BlauherdからFluhalpまで往復ハイキング
BlauherdからSunneggaまでロープウェイで下り
Sunneggaからは大きく迂回したハイキングコースでZermattまで戻ってくる

というものだった。

予定ハイキングコース

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二日連続の雪

朝起きると雪が降ってる。昨夜もずっと降っていたようで道路の雪は昨日より厚みを増している。
朝早く外に出て雪の状態を調べたが昨日よりハイキングにとって状態は悪化している。

今日はスイス最後の日でホテルはチェックアウトし日中ハイキングを楽しんでから夜の鉄道でZermattを出発し明朝チューリヒ空港に到着することにしていた。

昨日のこともあり、今朝の雪を見て早々にハイキングは諦めた。命を懸けてハイキングをする気なんてサラサラ無い。

このホテルはチェックアウト後も5ユーロ払えばスキー室のロッカーを借りられるので21時ころまではこのホテルを利用出来る。

まずは空港までの足を確保

Zermatt駅チケット売り場 12:04

Zermattからチューリヒ空港までの鉄道チケット

見納めのZermatt

12:06

今夜9時過ぎにここから出発 12:08

3泊したバーンホフホテル 12:10


Zermattから帰国乗継計画

2020/01/29
Railway
Zermatt21:13
Visp22:28
Bern23:24
Zurich HBarr 01:04
dep 04:33
Zurich Flughafen4:45
2020/01/308:25Zurich Airport
2020/01/3122:30Haneda Airport

上記計画で最後まで迷ったポイント

これは日本出国前に最後まで迷ったポイントである。それはチューリヒ空港の帰国便のチェックイン開始時刻が
5:25
と異常に早いことから全て起因している。

この対策としてチューリヒ市内もしくは空港内のホテルを予約することも考えたが、そうすれば29日はZermattからの移動時間で潰れてしまう。その上事実上朝食は食べられないから素泊まりになってしまう。Zurich観光にそれほど魅力は無いので高物価のスイスでは無駄なホテル代だ。

このような思考過程を経て29日は目一杯ハイキングを楽しんでからZurichまで移動しようという結論に至った。

ここで再び選択肢は2つある。

1つはとにかくZurich空港に入りチェックインを待つ。この案では短くても約5時間以上空港ビル内で待つことになる。ラウンジを利用出来ればいいが、スイス入国時に確認したところ無理なようだ。従ってビル内の椅子で過ごすしかない。

2つ目はZurich中央駅で約3時間を待合室で過ごす方法だ。

どちらにしても快適な案ではないが、少しでも待ち時間の短い2つ目の案を採用した。

夜9時過ぎにZermattから出発

駅近ホテルのため21:13のギリギリまでキッチンで飲み物を作ったりロビーで寛ぎながら過ごした。

スイスでこんな遅い時間に列車に乗ったことはなかったが降雪のためか珍しく数分遅れで運行している。Vispでの乗り換え時間が短いのでヤキモキしたものの何とか接続は上手くいった。

ベルンでは約1時間もあったので大きな構内を歩いてみた。

首都ベルンで乗継時間約1時間 23:39

このスペースはホームの一段低いところにあり、ホーム間移動通路になっている。

こうして何とか無事にZurich中央駅に到着したのは予定通り深夜1時過ぎ。

帰国前に連続して発生した悲惨な事件

Zurich中央駅で深夜の街に追い出された

深夜1時過ぎに到着しホームに降りて2016年に歩き回って知っている構内を待合室のあるだろうと思える場所に移動中警備の若い女性が怖い顔で近づいてきた。

2016年の関連記事

なんと驚いたことに外に出ろと言ってるようだ。チケットを見せて4時過ぎの列車に乗るんだと言っても4時にはオープンするからそれまでは構内を出ろと言ってる様子。

まさかの展開にビックリ仰天意気消沈したがここで抵抗しても無駄だとわかった。

トボトボ駅構内を追い出されて外に出た。2016年にも歩いたので見慣れた景色だ。日本と違い付近には客待ちのタクシー以外見当たらない。日本のように24時間営業のコンビニやマックも全く無い様だ。

思わぬ路上生活者体験をすることになった。

駅正面伝統的様式の建物は工事中らしく足場などで覆われている。どこで時間をつぶすか歩いてトラム駅に決めた。透明の風よけがあって少しは楽だし時計があるので4時までのカウントダウンとして使え座る椅子もある。

Zermattの服装なので低地のZurichの気温では楽勝のはずが、深夜1時過ぎではじっとしていると寒くなる。椅子に座ったりトラムホームを歩き回ったりしながらカウントダウンの時計を睨むという情けない状態が続く。

周辺ではトラムの架線工事をしており、工事車両と人の動きを見るともなくぼんやり眺めていたが、それも1時間くらいで終わったようでいなくなった。

居場所に決めたトラムのホームには現地のホームレスと思われる男がずっと意味不明の動きをしていた。話しかけてきたら移動しようと身構えていたがそれはなかった。

パトカーも3回ほど巡回していた。2回目の巡回でそのホームレス男に職務質問したようだ。こちらも職務質問されるかもしれないと待っていたがそれは杞憂だった。

ようやく4時になり構内に入って空港行きのホームに行き、暫く待って入ってきた列車に乗り座席に座ると安心感でうとうとした。

誰かが肩をたたくので起きるとホームレスらしき男が何かねだっているようだ。意味不明だが拒否の動作をしたら諦めて遠ざかった。その男はホームのたばこの吸い殻を拾ったり男性客に話しかけて何かをねだっているのを車内から目撃している。

多分このような不審者の巣になることを避けるため1時から4時までは構内を閉鎖しているのかと想像した。

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DOHA乗継16時間で提供されるはずのホテルは幻になった

やっとZurichからDOHAまで移動した。乗継便まで16時間以上ある。とにかくTransfer Deskに行けばホテルを提供してくれてすっきりリフレッシュ出来るものと期待しつつTransfer Deskを探したら見つからずセキュリティチェックを3回も通過してあちらこちら動き回った。しかしこの時点ではまだ期待があったのでそれほどの苦痛ではなかった。

Transfer Deskでホテルへの案内をしてくれると思い込んでいたが、どうも反応がおかしい。ホテルは満杯で利用出来ないという。往路便で手続きしたのに何故だと聞くと予約クラスの条件で利用資格が無いという。同じエコノミークラスでも4つのランクに分かれておりディスカウントチケットの場合受けられるサービスには制限がかけられているらしい。

往路便でホテルを受け付けてくれたのは担当者のミスで予約クラスを確認しなかったようで、後で判明して取り消されたのだろうと推測した。日本ならこんな場合申し訳なさそうな顔をするものだが、この国にそんな風習は無いようで当たり前のように「Silent Room」に行けという。

精神的ショックが加わり疲労感が倍増した身体に鞭打って、再び探し回り「Silent Room」に辿り着いた。そこは仮眠用の椅子がずらりと並べられただけのスペースで床に直接寝ている人もいた。もう写真を撮ろうという気持ちにもならないので1枚だけ。

やっと空いた椅子を見つけ毛布も調達したがとても寝付けない。旅客が歩き回っているスペースの一部に仕切り版を設置して囲っただけの場所である。だから外には飲食の店が多くあるのでその気になれば飲食も可能である。しかし精神的に落ち込んだ身にはそのような積極的な行動には出られない。荷物の中にある軽食で空腹を満たしながらただ時間が過ぎるのを待った。

そうこうしているうちに少し眠ったようで気が付けば日付が変わっていた。チェックイン開始の4時には少し早かったが部屋を出て搭乗口まで移動した。

ボーディングチケット2枚

上がZurichーDOHA
下がDOHA-HANEDA

ZurichーDOHA便

DOHA-HANEDA便

カタール航空

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